カニって食べたことはあるけどあまり種類について気にしたことがないという方も少なくないのではないでしょうか?
この記事では日本で流通しているカニについて紹介していきます。
カニの種類がどれくらいいるかご存知でしょうか?
世界にはカニが約5000種類存在し、日本では約1000種類生息していると言われています。
しかし日本で約1000種類のカニが生息しているのにも関わらず日本で流通しているかにはたった4種類だけなのです。
では日本で流通しているたった4種類のカニはなんていうカニなのか気になりますよね?
日本で流通しているカニは
・タラバガニ
・ズワイガニ
・毛ガニ
・花咲ガニ
と言われるカニたちです。
どれも一度は聞いたことある名前なのではないでしょうか?
しかし、あんまり違いとかを意識したことがある人も多くはないと思いますのでここからはこの4種類のカニについて解説していきます。
まずはじめに紹介するのはタラバガニです。
タラバガニは漢字で書くと「鱈場蟹」と書きます。
実はタラバガニは鱈(タラ)が生息する地域でよく獲れることからタラバガニという名前がつけられています。体は他のカニと比べても大きく、甲羅にトゲのような突起があるのが特徴です。
実はタラバガニはカニの仲間でなくヤドカリの仲間ということをご存知でしょうか?
カニではないのですがカニと同じような見た目で、味に関してもカニなので通称的にカニと言われているのです。そのことからカニは横歩きしかできませんが、タラバガニはヤドカリの仲間なので縦に動くことができるという特徴があります。
そんなタラバガニは北海道やオホーツク海で獲れるのですが、日本で流通しているタラバガニの9割以上がロシアなどからの輸入品だと言われています。
そして、ロシアからの輸入量が減っていることなどもあり値段相場が高くなっており、高級なカニというイメージが持たれているのです。1kg4000~10000円と言われています。
続いて紹介するのはズワイガニです。
ズワイガニは先ほど紹介したタラバガニよりも横長に細く甲羅もつるっとしています。
細く伸びた足のことを楚(スワエ)というそうなのですが、そのことからスワエガニと呼ばれるようになり、それが訛って今のズワイガニになったと言われています。
そんなズワイガニは日本各地で獲れるのですが産地によって呼ばれている名前が変わります。
例えば
・松葉ガニ(兵庫、京都、鳥取、島根)
・香住ガニ(松葉ガニの中でも兵庫の香住港で獲れるもの)
・越前ガニ(福井の越前港、三国港で獲れるもの)
といった感じです。
またズワイガニは日本で1番流通しているカニで値段相場は1kg5000円〜8000円くらいでタラバガニよりかは比較的安く購入することができます。
次に紹介するのは毛ガニです。
別名「オオクリガニ」と呼ばれるくらい全身毛で覆われているカニです。
主に北海道など収穫されています。
他のカニにはある程度旬な時期というものが存在するのですが毛ガニは一年中収穫できるカニです。
毛ガニの特徴は何と言ってもカニ味噌です。
他のカニに比べて濃厚でクリーミーなカニ味噌を堪能することができます。また、毛ガニはとても甲羅が大きいということもあり、甲羅酒をする時は毛ガニの甲羅が使用されることが多いです。
現在は毛ガニは8cm以上にならないと収穫してはならないという決まりがあるので、漁獲量は減少しており値段も高くなってきています。
1kgあたり5000円~7000円くらいです。
最後に紹介するのは花咲ガニです。
今まで紹介してきたタラバガニ、ズワイガニ、毛ガニは知っているけど花咲ガニは聞いたことないなと思う方も多いかもしれません。
それもそのはずで、花咲ガニは北海道でしか流通していないからです。そのことから幻のカニとも言われています。
花咲ガニもタラバガニと同様でカニではなくヤドカリの仲間です。タラバガニよりも体が赤くトゲも鋭いというのが特徴です。タラバガニは他のカニとは違いエビのような味に近いと言われています。
身が詰まっていて非常に美味しい花咲ガニですが、ロシアからの輸入が多いことから1kg2000円〜7000円で入手することができるので意外と穴場なカニかもしれませんね。
この記事では日本で流通している主なカニ4種類を紹介しました。
今後カニを食べる機会があったときに、カニについて知識があるのとないのでは食事の楽しみ方も変わってくるのではないでしょうか。
また、タラバガニや花咲ガニはカニではなくヤドカリだったなどを始め、これ以外にもカニについて知らないことはまだまだたくさんありそうです。
この機会にカニについて興味を持っていただけたなら、今度はカニごとのおすすめの食べ方などを調べてみるのもありかもしれません。