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毛ガニはなぜ毛が生えている?その旬の時期や特徴とは

カニは好きだけど、あまり種類について気にして食べたことがないという方も多いのではないでしょうか。

そんな方向けにこの記事では毛ガニについてお伝えしていきます。

旬の時期や、なんで毛が生えているのかなどちょっとした豆知識も紹介していますので、是非最後までご覧ください。

   

毛ガニとは?

旬の時期や産地など

毛ガニはズワイガニ、タラバガニ、花咲ガニとともに日本で食用として出回っている4大ガニの1つです。

毛ガニの産地として有名なのは北海道ですが、その他にも、能登半島周辺や宮城県沖などでも獲ることができます。

その中でも特に北海道の北東で取れる雄武産の毛ガニや北海道南西部で取れる噴火湾産の毛ガニはとても人気でファンも多いです。

毛ガニの旬の時期はそれぞれの取れる産地によって変わってくるのですが、

北海道北東部:春頃
北海道南西部:夏~秋頃
宮城県沖:冬頃

で獲ることができ様々な産地を組み合わせれば、毛ガニには一年中日本で取れているので、スーパーやデパートでも一年中毛ガニは売られています。
そのため旬の時期がないカニといわれることもあります

 

なぜ毛が生えている?

毛ガニは名前の通り体中に毛がたくさん生えているのですが、なぜ毛が生えているのかは確実には分かっていないのですが、毛の動きにより水の流れを感じて周囲の気配を敏感に察知するためや、毛ガニの甲羅は柔らかいので、それを守るために毛が生えているということも言われています。

また海底の泥が毛にくっつくことにより、周りの景色と紛れ込むことができ天敵に見つかりにくくなる、保護色のような役割を果たしているとも言われています。

 

毛ガニは繁殖力が弱いから値段が高い?

毛ガニは他のカニと比べて繁殖力が弱いと言われています。また、繁殖力が弱いだけでなく、成長の速度も遅いです。

毛ガニは脱皮をして成長していくのですがある程度の大きさになるまで7~10年くらいかかります。

そのため、あまりにも取りすぎてしまうと次の旬の時期に取ることができる数が減ってしまいまうので漁獲量には制限が設けられています。

制限が設けられているということは、流通する数が少ないので値段も高くなっています。

他の代表的なズワイガニやタラバガニと比べても毛ガニは体が小さいにも関わらず、値段はそれらよりも高めな傾向がある高級なカニなのです。

相場的には1kgあたり

ズワイガニ 3,000円~6,000円
タラバガニ 3,000円~5,000円
毛ガニ 4,000円~7,000円

となっています。 

毛ガニのおいしい食べ方

毛ガニはズワイガニやタラバガニと比べて小振りですが、身はぎっしり詰まっています。
また、その味は甘く繊細な味がするため、茹でるか、焼いて食べると甘さが倍増するので、おすすめです。

そしてなんといっても、毛ガニの特徴はカニ味噌です。
ズワイガニなどの他のカニと比べてもかなり濃厚でクリーミーなカニ味噌を堪能することができます。

さらにカニの甲羅に酒を入れて飲む甲羅酒は毛ガニが一番適しています。
カニをスーパーやデパート、通販などで1匹買いした場合は甲羅を捨ててしまわずに日本酒を入れて甲羅酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。 

まとめ

毛ガニは濃厚なカニ味噌や甲羅酒を楽しめるカニですが、繁殖力が弱く、成長速度も遅いカニでもあります。

今後購入したり、旅館で毛ガニを食べる機会があれば、何年もの歳月をかけてここまで大きく成長した毛ガニに感謝して美味しく最後までいただきましょう。

 

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東証一部上場企業を辞めてフリーランスのWebライターとして活動中。普段は転職・人事系の記事を執筆しています。好きな寿司ネタはのどぐろ。 Twitter:https://twitter.com/kawaaanchu