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うま味たっぷりの日本の伝統食、干物

美味しい干物の選び方を知りたい!という方は必見です。

この記事では、美味しい干物を見分ける5つのポイントや焼き方を元・干物屋の私がご紹介していきます。

ぜひポイントを知って干物を美味しく食べてもらえると嬉しいです。

1.美味しい干物を選ぶポイント5つ

美味しい干物を選ぶポイントは大きく5つあります。

一口に干物といっても、半生から堅干しと乾き具合によって味や触感が違います。

ここでは、よくお店で売られる半生のアジの開きを例にご紹介していきます。

①目が濁っていない
②お腹に白や黄色いものがある
③尻尾が丸みを帯びている
④皮に光沢がある
⑤旬の魚

ポイント①目が濁っていない

目が白く濁っていないものを選びましょう。
新鮮な魚ほど目が澄んでいて綺麗です。
血が出ていたり汁が出ているものはできるだけ避けましょう。

ポイント②お腹に白や黄色いものがある

お腹あたりに白や黄色いものがある干物を選びましょう。
なぜなら、それは魚の脂が固まったものなので安心してください。
固まりが多いほど脂がたっぷりのっています。

ポイント③尻尾が丸みを帯びている

尻尾あたりが丸みのある魚を選びましょう。
なぜなら、尻尾が丸いほど脂肪をたくさん蓄えているからです。
魚が泳ぐときにたくさん尻尾を動かすと身が締まり、尻尾が細くなるというわけです。

ポイント④皮に光沢がある

魚の皮に光沢があるものを選びましょう。
冷凍焼けしていないか、変色していないかチェックしてみてください。
また、ドリップ(魚の汁)が出ているものはできるだけ避けましょう。

ポイント⑤旬の魚

干物は1年中食べられますが、一番は旬のものを選ぶことです。
旬の魚は脂ののり具合や風味が違うからです。
干物専門店で買うなら店員に旬の魚を聞いてみてください。
また、選ぶならできるだけ冷凍のものがおすすめ。
作った後すぐに冷凍にかけるので、鮮度が保たれているからです。

2.製法によって味や食感が違う

干物の世界は奥深く、干し方によって味や食感が違います。
ぜひ他の干物も試してみてくださいね。

・天日干し

お店で売られているほとんどの干物は機械干しですが、対照的に言われる天日干しは日光と風に当てて乾かしたものです。

機械干しと比べて天日干しは、うま味成分のアミノ酸が少し多いことが分かっています。

手間と時間がかかるので少し高値で売られていることが多いです。

・灰干し

火山灰で魚の臭みや余分な水分を取る方法です。
灰干しに向いているのは、サバや鮭など脂が多い魚。
臭みもなくジューシーで美味しいです。

吟醸干し

お酒で魚の臭みを取る方法で、うま味が増して美味しいです。
有名な干物は、さんまの吟醸干し。
お酒の風味が利いていて、おかずにはもちろんお酒のおつまみにもぴったりです。

干物はフライパンでも簡単に焼ける

干物はフライパンでも簡単に焼くことができます。

私が一人暮らしをしていたときは魚焼きコンロがなかったので、よくフライパンで焼いていました。

ポイントはクッキングシート。

クッキングシートを使うとフライパンがあまり汚れず後片付けも簡単です。 それでは、アジの焼き方をご紹介します。

①フライパンにクッキングシートを敷く
②魚の皮を下にして中火で7分ほど焼く
③身や目が白くなったらひっくり返して中火で3分ほど焼く
④焼き色がついたら完成

あまり焼きすぎると水分や脂がなくなってしまうので注意してください。

いかがでしたでしょうか。
干物にはたくさん種類があって迷いますよね。
美味しい干物を選ぶポイントをご紹介してきましたが、旬の魚を選べば間違いありません。

ぜひ美味しい干物を選んで、日本の干物を味わってくださいね。


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