さて突然ですが、結婚式って何月が多いと思われますか?
ジューンブライドって言うくらいだから6月でしょうか?
実は、今の時期 9月-10月での結婚式が年間で最も多いんです。
(当店で魚を納品している結婚式場の統計)
ですので、時化が続くと予定している鮮魚の入荷にヤキモキしてしまいます。
ところで、式場でだされる料理って覚えていますか?
久しぶりに会った新郎新婦や友達との会話に花が咲き、料理はそっちのけ
という状況ではないでしょうか。
印象に残りづらい式場の料理ですが、提供する側の式場のシェフと私達魚屋はメニューについて綿密に打ち合わせをしています。
短時間に大量に料理する関係で、どうしてもマンネリ化しやすいのですが、一生に一度の結婚式をお祝いしたいという思いで魚を選んでいます。
それでは、結婚式で使用されているお魚を紹介します。
なんといってもお祝いだと鯛が多いです。しかも養殖の場合は入荷状況を心配する必要がありません。刺し身でも焼いてもOK、万能な魚です。
ヒラメも人気のある白身です。前菜のお造りでだされることが多いようです。
近年、人気No1の魚だと思います。赤色がお祝いにぴったりで、定番の鯛に代わって使われています。式場料理の差別化のために使われています。
もしメニューに国産の伊勢海老を使用していたら、その料理の単価は非常に高いでしょう!
冷凍の外国産ロブスター(アフリカ、キューバ産)を使う場合も多いです。
伊勢海老の単価が高いために、代替品としてオマールも使用されます。
ただし近年では、活けものはメッキリ使われなくなり、あったとしても冷凍オマールが多いです。
もし、活けものを提供している式場がある場合、料理人の優しさ(下準備が大変なため)を感じます。
その昔、静岡のシェフから「うなぎの白焼を使う」という話を聞いてビックリしたことがあります。(まず関東では提供されません。)
やっぱりメニューには地域性があるんですね。
また機会があったら、魚屋からみた「式場メニュー」の裏側について書いてみようと思います。