2019年7月3日
回転寿司のネギトロ軍艦や、海鮮ネギトロ丼などで、認知度の高いねぎとろ。
皆さんは、ネギトロの名前の由来ってご存知ですか。
脂のノッたトロを細かくたたき、葱を添えるからネギトロですって?
実はそうではないんです。
マグロのサク取りをしたあと、背骨にはまだ食べられる身が付いています。
中落ちっていわれますね。
また、皮ぎしや大トロの腹の部分にも薄く身が残っています。
これらをスプーンで掻き取ったものが、ネギトロとなります。
スプーンで掻き取ることを、昔は「ねぎ取る」と言っており、この言葉が転じて「ねぎとろ」になったようです。(諸説あり)
マグロ屋のまかない用のネギトロは、マグロ100%!です。
その日の出荷が終わるとサク取りででた端材から、スプーンを使って身をねぎとります。
脂のある本マグロやミナミマグロ、バチマグロの赤身を混ぜてネギトロの完成。
これは本当に美味しいのですが、保存料の入っていないネギトロは色持ちが悪く販売できないんですね。
それに食品工場のような無菌室でパック詰めしているわけでもありませんので・・・。
数年前に、静岡県焼津市にあるネギトロ工場を見学したことがあります。
こちらは最新鋭のHACCPを取得した工場で、次から次へとパック詰めされた「ネギトロ」が生産されていました。
同じネギトロでもこちらは、キハダマグロにとろみ油という植物性の油と着色料と調味料を混ぜたものです。
築地市場にもこのネギトロパックが入荷してますが、当店で販売する気にならないんですよねぇ~。