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豊洲市場のプロが教える、うにを通販で買うときに注意する5つのこと

こんにちは、豊洲市場で働くそういちろうです。

今日は「美味しいうにを買いたい!」ときにどうすればよいかについてまとめてみました。

至福のうに

うにはマグロと並んで大人気な海鮮食材で、グルメ番組や雑誌などでも定期的に取り上げられています。

でも、スーパーではたくさんのマグロのお刺身が並んでいますが、うには小さなパックがひっそりと置いてあるだけです。そして残念ながら、ひいき目にみても美味しそうに見えません。

なぜ、うにはこんなに肩身が狭いあつかいなのでしょう?

美味しいうにを買う前に、まずうにが海産物のなかでどのように扱われているか考えてみます。

■美味しいうにを食べようと思ったら、通販で買うしかない!

スーパーのお魚売り場には、うにが数パックひっそりと置かれています。うにはマグロほど購入されないので、売れなかった場合の廃棄ロスを考えて少量しか販売されていません。並んでいるうにの種類も少なく、そもそも選択の自由がありません。

では、回転寿司ではどうでしょう?

回転寿司は100円から数百円でうにが食べられます。でも競争が激しい寿司業界。限られた原価のなかで美味しいうにを提供するのは非常に難しいネタです。

冷凍うにを販売しているお店も散見されます。

そうなると身近で美味しいうにを手に入れることはできないのでしょうか?

否!世の中には便利な通販があります。うにも例外ではなく、様々な通販サイトでうにが販売されています。

自宅にいながらにして最高級うにを買うことができるのです。

■市場のプロが教える、うにを通販するときに注意する5つのこと

通販サイトや通販モール(Amazon、楽天、ヤフーショッピングなど)は星の数ほどあります。その中で美味しいうにを販売しているお店を探すのは至難の技です。

以下の5つのことをポイントに、うにの種類やお店を選んでみるとよいでしょう。

1.うにをどのくらい食べるか、前もって買う量を決めておくこと

うに丼に使われるうにの量は約80-100gです。

たっぷりうに丼

100円回転寿司のうに軍艦では、一貫約8-10g。

高級寿司店で盛りのよいところでは、一貫15-20g。

うに軍艦

以上を目安として、総量で何gくらい必要か決めておきます。

例えば二人でうに丼を食べたい場合は、200gほどうにを購入すればよいでしょう。

2.販売されているうにの種類を知っておくこと

通販で販売される生うには2種類あります。

箱うに

うにが箱に並べられた状態のもの。大きな箱うにで250-300gくらいあります。

塩水うにに比べて保存がきくうに。消費期限は5-6日あります。

箱うに

塩水うに

プラスチック製の容器の中の塩水に、うにがプカプカ浮いています。量は概ね100gです。消費期限は箱うにより短く2-4日です。

塩水うに

3.うには市場から買うこと

市場には常に一定量のうにが流通しています。産地から直接うにを送る場合、その産地の水揚時期が終わってしまうと、美味しいうにを買うことができません。

市場に並ぶうに

市場には毎日一定量のうにが入荷されます。入荷されるうにの量が多いほど、美味しい良品のうにを買うことができます。

4.信頼できるお店で買うこと

うには製造・入荷が不安定でかつ消費期限の短い食材です。年間を通じて品質の高いうにを扱うのは実は非常に難しいのです。信頼のできるお店は、商品説明が丁寧でお客さんとのやり取りが丁寧です。通販サイトをよく見比べて、どのお店の信頼性が高いか見極めましょう。

5.日時指定して購入できるお店で買うこと

意外と重要視されていない配達日時指定注文ですが、うにのように消費期限が短い食品は希望の日にちに手に入れなければ意味がありません。うにを販売している店舗の中には、日時指定を受け付けていない店が見られます。日時指定できなければいったいいつうにが届くのか分かりません。

■買ってはいけないうに

安さを売りにしているうには絶対に買ってはいけません。文字通り安物買いの銭失いになる可能性が高いです。ウニ漁は北の厳しい海の中に生息し、漁は困難を極めます。

うにの漁

また水揚げされたトゲ付きうには洗浄され殻をむき、1個づつ丁寧に手作業で取り出されます。

うにを取り出す

うには非常にコストのかかるものなのです。安さを売りにしたうには美味しくない可能性が高いです。

 

■最後に・・うにと付き合うには忍耐が必要

うには天然のものしかありません。北海道では一部の地域で蓄養されていますが、難易度が高いのです。流通しているほとんどのうには天然ですが、元来天然ものの食材はどんなに選別しても、ときとして味の悪いものが混じってしまいます。

真の食通は年間を通じて何度も同じものを食べ、忍耐とともに美食と向き合っています。

並ぶうに

知り合いのお寿司屋さんの大将の言葉が奥深いです。

「一回美味しくなかっただけでその食材を否定してしまっては、本当に美味しいもの食べる機会を失ってしまう」

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築地の仲卸にて修行後に独立起業。家族や両親に食べさせたいと思える食材だけを扱うことがモットー。現在は4児の父として子どもたちに振り回されています。