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春だ!魚だ!サワラ祭だ!

春は哲学とサワラの季節です

こんにちは、オヨメです。

ゴールデンウィークのバタバタも終わり、平和な日常を取り戻した我が家。
ポカポカと暖かな陽気、近所の猫も道端で気持ちよさそうに寝ています。

それを見ていたらふと思ったんです。

「サワラが食べたい」

道端の猫とサワラがいったいどうしたら結びついたのか。
もはや哲学。

 

▲壮大な哲学的イメージ

 

 

そう、人体の神秘、生命の根源、世界の真理に並ぶ
これは哲学だ。

我ながら自分の可能性が恐ろしい、人間って不思議☆

さて、思い立ったら即・行・動☆
嫁の特権をこれでもかと利用して旦那に特命を依頼。
※旦那は築地から魚を仕入て販売をしている。

「さわら いいの たのむ」

もはや私の心境は電車男ならぬサワラ女。

まだかまだかと、そこからの私はココロここにあらず。
フワッフワに浮足だって時間だけが過ぎていく。

洗濯をしても「サワラ・・・」
掃除をしても「サワラ・・・」
まさに恋する乙女。

「ピローン」
その時、スマホの着信音がなる!

「来たか!」
見るとそこには、旦那から「サゴチゲット」の一言。
※夫婦のメールの会話は実にあっさりしている。

「・・・」

「・・・」

 

▲何を言っているんだこいつは

 

 

私が食べたいのはサワラであって、
雄三(グッチ)でもなければ、近藤真彦(マッチ)でもない!
ましてやサゴチなんて!

と思って旦那に即電。

「いったいなに!?私はサゴチなんて頼んでないわよ!くぁwせdrftgyふじこlp…!」

「ちょっと落ち着け。サゴチっていうのは、サワラのことだよ。サワラって出世魚だから、サゴチ(40-50cm)→ナギ(50-60cm)→サワラ(60cm以上)と成長度によって呼び方が変わるんだ。」

な、なんだってー!

知らなかった・・・。

サワラって60cmもあったのね。
30cm物差し2個分、うまい棒を縦に並べて5個分の長さ。
ふええ・・・そんな大きいのあたし食べられない☆

いくら魚好きとはいえ、我が家の人数では消費しきれないサイズ。
というわけで、ちょうどいいサイズのサゴチをお持ち帰りしてくれたワケであります。

さすが旦那二等兵。
帰ったら勲章物である。

 

戦利品のサワラを前にオペ(調理)開始

というわけで、旦那が持ち帰ってきた戦利品を台所へ。

▲これが噂のサワラちゃん、すごく・・・大きいです

 

 

「ここからが私のターン!」
フッフッフ・・・まな板の上のサゴチめが。
今から貴様をあられもない姿へひんむいてしんぜよう・・・。

まずはだいたいの大きさを計測、3枚におろした状態で長さ40㎝弱。
これが2枚だから、なかなかに食べごたえがありそう。
皮もツヤツヤと光って黒い模様がはっきりしている。
このテカリ!これぞ新鮮な証し!
これはいいクランケ(患者)だ!

「では、これより調理(オペ)を開始する」

・・・

というわけで、
できた料理がコレだーーーっ!!
バアアアアアーーーーーーン!

 

◆サワラのお刺し身

皮と身の間に独特な香りと旨味があるそうなので皮付でいただきます。

▲プリプリの赤身はお刺身がバッチグー

 

 

◆サワラの昆布しめ

強めに塩をふり、昆布でサンド。
カルパッチョにしてもよし、炙り刺身にしてもよし。
考えただけでお酒が進む。

▲こんな感じで昆布と一緒にします

 

 

◆サワラの塩焼き

新鮮だからできる必殺技。
身がフワフワであっさり。
ここは、付け合せのきのこをこってりバター味が正義。
さすが私、褒めて褒めて!

▲ベーシックな塩焼きもおいしい

 

 

◆サワラの味噌漬け

魚は味噌につければだいたい間違えない。
一晩寝かせれば身も締まって美味しくなる。
味噌と魚は生まれた時から出会うべき運命だったの!

▲サランラップで巻いて寝かせます

 

 

もはやサワラでイッちゃう5秒前、
今宵の我が家はお魚天国でございました。

「ここまでが私のターン・・・そして、ここからも私のターン!」

サワラ祭はまだ続く。

by
築地で働く夫を影で支える魚屋の嫁。夫が持ってきた魚介を使って、色々なレシピにチャレンジしています。