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旬の魚を食べよう! ~6月編~

こんにちは編集部のそういちろうです。
皆さんは旬の物を食べていますか?


便利な世の中になり、旬を忘れてしまったニッポン人

古来、運搬技術、保存技術、栽培技術などが未発達の頃は、自然とその時々に採(‘捕)れる動植物を食していたので、「あー今年も○○の季節になったのかぁ~」と旬を感じながら生活していたのでしょうね!

それが、良くも悪くもそれらの技術が発達した現代、なかなか旬を感じる機会が少なくなってしまいました。自然は良くできているもので、季節ごとに必要な栄養素を補給できるように調和されているそうです。

春は、冬の間に体内に溜まった老廃物を排出して新陳代謝を促すためのアルカノイドという成分が春の七草などには含まれています。

夏は、身体を冷やして利尿作用を施しビタミンCを補給するための野菜が多いです。トマトやピーマンといった野菜たちですね。

秋は、糖質を多く含み寒い冬に向けた体づくりに役立つじゃがいもやさつまいもなど。

冬は、水分が少なくビタミンE・Cをが多い、身体を温めてくれる、にんじん・ごぼうといった根菜類など。

特に日本は四季がはっきり分かれているので、四季折々にこれらの自然の恵みを取り込みながら、季節の移ろいを楽しんでいたのでしょう。

 

6月が旬の魚をピックアップ

6月が旬な魚は多いです!

では、6月が旬の魚はというと、他の月に比べて少し多めです!
ざっとこんな感じ。

▲出典:旬の食材カレンダー(http://k52.org/syokuzai/)

それでは6月の魚をご紹介しましょう!

 

やっぱり塩焼きが最高!?「鮎」

日本の代表的な川魚で、旬は6~8月。

資源保護のため、11~5月は禁漁となっているので穫れるのは6~10月。
その中でも6~7月の「若あゆ」は骨までやわらく美味しい言われています。

鮎の干物は、骨まで食べられますよ。

 

▲やっぱり塩焼きが最高!?「鮎」

 

脂ののった夏のイサキはお刺身がオススメ!「イサキ」

旬は5~6月。
といっても通年市場には流通しています。

ただ、夏の産卵期の前の初夏が一番美味しいとされています。

脂ののった夏のイサキは、お刺身がオススメですよ。

 

▲脂ののった夏のイサキはお刺身がオススメ!「イサキ」

 

 

ちょっとクセのあるあのタタキはやみつき!?「カツオ」

カツオはこの時期(初夏)が旬の「初鰹」と、初秋が旬の「戻り鰹」があるのは、わりと有名ですね?

春に黒潮にのって太平洋を北上する時期のが「初鰹」。
秋に水温低下に伴い南下してきたところを獲ったものが「戻り鰹」。

特徴としては、初鰹は「さっぱり」。戻り鰹は「こってり」。

初鰹は北上の過程で捕らえられるので、脂が少ないさっぱりとした淡白な味わいです。
戻り鰹はエサをたっぷり食べているので脂がのっており「トロ鰹」などとも呼ばれます。

この時期の初鰹に薬味をたっぷりのせてポン酢で食べれば、最高の酒の肴となります。
個人的には芋焼酎と相性抜群だと思います。
少しクセのある鰹の臭みを芋の香りがほどよく消してマッチしてます。

 

▲ちょっとクセのあるあのタタキはやみつき!?「カツオ」

 

 

あまり食べたことがある人は少ない!?「トビウオ」

回遊魚で、この時期暖流にのって日本付近に北上し産卵し、秋に南下します。

春先に関東市場にでるトビウオは八丈島付近で獲れたもので、大型で味もよく、「くさや」の材料によく使われます。
くさやといったらアジが定番ですが、このトビウオのクサヤは大型のトビウオ。くさや好きな方はぜひ一度トライしてみては。
当然匂いは強烈!焼くときには注意してください!

 

▲あまり食べたことがある人は少ない!?「トビウオ」

 

 

バターソテーで特有の香りがたまりません!「スズキ」

旬は6~8月で、夏の代表的な白身魚。
出世魚で、「こっぱ」→「せいご」→「ふっこ」→「すずき」と呼ばれます。

スズキのソテー(焼)がオススメ。バターで焼くとスズキ特有の香りが引き立って美味しいですよ!

▲バターソテーで特有の香りがたまりません!「スズキ」

 

 

旬を楽しめる人でありたい

養殖技術や保存(冷凍)技術が発達して、通年通して食せるものも多くなってきますが、やっぱり魚は旬のものを食べるのが一番!
脂がのって、活きがいいです!

6月の魚、ぜひお試しあれ!

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築地の仲卸にて修行後に独立起業。家族や両親に食べさせたいと思える食材だけを扱うことがモットー。現在は4児の父として子どもたちに振り回されています。