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魚の知恵袋「腐っても鯛ってホント?」

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1.鯛ってなぜめでたいの?

日本人と鯛とのつきあいは縄文時代ごろからあったそうです。

「めでたい」の「たい」が「鯛」に通じることから鯛が祝膳にのるのは良く
言われることですが、古くは「赤女(アカメ)」や「平魚(タイラウオ)」
などと呼ばれていたらしく、これはこじつけの可能性もあります。

それよりむしろ、赤色の姿の美しさや、40年も生きる長命にあやかっている
ところが大きそうです。

ちなみに、ある大学で魚介類の順位づけをしたところ、1位は「鯛」、
ビリは「鰯(いわし)」だったそうです。
鰯はウマいのだけどなぁ~

それともう一つ蛇足。

中国人にとって、日本人の鯛の位置づけにあるのは「鯉(こい)」
淡水の鯉が黄河の竜門を超えて「龍」になるという文化があるそうです。

2.腐っても鯛ってホント?

日本人とつきあいの長い鯛は、いろいろな諺にも使われてますね。

「腐っても鯛」

優れたものはダメになったようでも、それなりの品格や価値があるというたとえ。

化学的にも実証されていて、タイ類に含まれる旨味成分のイノシン酸が、
他の魚よりも分解されにくく、味が落ちにくいそうです。

「海老で鯛を釣る」

少しの事やもので多くの価値を得るというたとえ。

実際に鯛は海老を好み、海老を餌にするとよく釣れます。
また、海老を常食にしている鯛は他のものより美味しいです。

3.鯛の旬は「冬から春」

鯛の旬は冬から春にかけて。

旬の鯛を特別に「桜鯛」といったりします。

美味しい大きさは1-2キロ前後です。個体によりますけど。
背が盛り上がっていて肉厚な真鯛が美味しいです。

鯛は大きく成長する魚で、ビッグサイズの超お祝い用に
当店なら3キロの祝い鯛売ってます!(宣伝です(笑))

あまりの豪華さにリピートで買っていただいているお客様もいらっしゃいます。

■「祝い鯛(焼き鯛)」

■「天然真鯛」

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編集者/クリエイティブディレクター。アナログゲームとブリの照り焼きを愛する元農家。お米は土鍋で炊く派です。