築地は魚介類の取り扱う市場として有名ですが、
実は食に関するもの全て(といっても過言ではありません)扱っています。
魚・肉・野菜、全てです。
また、それらを仕入れる料亭など飲食店やスーパーなど小売店向けに、
卵焼き、伊達巻き、おでんの具、お惣菜、などなど加工品を作っているお店
も充実しています。
そんな中、まかない用にいつも買っているのが「築地吉岡屋の漬け物」です。
種類も豊富で、どれもこれも美味しい!
築地には漬け物屋さんが同じ会社の店舗も含めて10店あるのですが、
私が大好きなのは、この吉岡屋さんの漬け物です。
あまりにも大好きなので、
築地魚群は魚屋ですが、取り扱わせてもらうことになりました。
「ご飯の時には漬け物がかかせない!」
っていう人、結構多いんじゃないかと思います。
おばあちゃん子だった私も、毎日ぬか床を手入れしていた祖母の漬け物で、
育ちました。
ただ、漬け物は、美味しいだけじゃなく、
日本人古来の知恵がたくさん入っているのですね。
そんな漬け物のスゴイところをいくつかピックアップしました。
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1.漬け物は「アルカリ性」
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人間の血液・体液はアルカリ性に対して、肉・魚など動物性食材は酸性。
よって、アルカリ性食品を摂取することは、体力維持や病気になりにくい体質
を作るのに重要と言われています。
野菜・果物もそうですが、漬け物も立派なアルカリ性食品です。
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2.漬け物は「ビタミンの王様」
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ビタミンは加熱すると壊れてしまうことは有名です。
漬け物は熱を加えることがないので、ビタミンを失うことなく、
発酵菌によって多種多様なビタミンが備蓄されます。
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3.漬け物は「ミネラルが豊富」
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漬け物は野菜が材料ですが、野菜のもっているカルシウム、カリウム、鉄など
ミネラルを豊富に含んでいます。
また、その風味は食欲を増進させる効果があり、無機質や繊維質の供給源と
なって、消化を助ける効果もあります。
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4.生活に密着した「漬け物ことわざ」
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漬け物は日本人の生活に密着してきた食べ物。
そんな漬け物ことわざはたくさんあります。
(1) 番茶梅干し医者いらず
朝起きてすぐ梅干しを入れた番茶を飲むと食欲が増す。
食欲が増すということは胃液の分泌も活発になっている証拠であり、
消化も良くなる。
(2)色で惑わす浅漬けナス
漬け桶から出したときの浅漬けなすは、鮮やかで美しい紺色をしている。
その色に誘われ、思わず食欲も出ようというもの。
女性の美しい容姿に誘われて好きになってしまうたとえ。
(3)糟糠(そうこう)の妻
若く貧乏な時代から苦労を共にしてきた妻のこと。
(糟糠(そうこう)とは酒の粕・糠の事で粗末貧乏の意)
(4)ぬかみそ女房
家事に追われて、糠みその臭いがしみついている様なかんじのする女房。
(夫が謙遜して使う)
(5)なにもナスビの香の物
ごちそうはなくても、ナスの漬物でも気持ちは表せるということ。
築地吉岡屋の漬け物シリーズ