獲り過ぎたらなくなっちゃう。
当たり前のことですが、実際には、北海道のニシンや東シナ海のタチウオのように、根絶やしにされてしまったケースが起こってます。
そこで水産資源管理の重要性にいち早く気づき行動したのが北欧です。
まずは水産資源管理の基本をおさえておきましょう。
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水産資源管理とは・・・
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水産資源管理と聞いてパッと思いつくのは、「乱獲をやめよう」ではないでしょうか?
水産庁によると手法としては大きく3つあります。
どれも聞いたことがあるものだと思います。
1.投入量規制
漁船の隻数や馬力数の制限等によって漁獲圧力(資源に対する漁獲の圧力)を入口で制限。
2.技術的規制
産卵期を禁漁にしたり、網目の大きさを規制することで、漁獲の効率性を制限し、産卵親魚や小型魚を保護。
3.産出量規制
漁獲可能量(TAC)の設定などにより漁獲量を制限し、漁獲圧力を出口で規制。
最後の3が乱獲をやめようですね。
1には、サンマやサバ漁などが当てはまります。
2には、伊勢海老やサンマなど。
やはりインパクトの大きいのは、3の漁獲可能量(TAC)規制です。
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成功事例 ~ノルウェー・アイスランドの漁師は規制のおかげでハッピー!~
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ほとんどの人がシシャモといって食べているのはシシャモじゃなくて、「カラフトシシャモ」又は「カペリン」って呼ばれる魚だってご存じですか?
それについては以前ふれたので割愛します。
その主産地はアイルランド・ノルウェー・カナダなのですが、アイルランドやノルウェー産のカラフトシシャモがたまにスーパーから無くなるのはご存じですか?
それは、ノルウェーやアイスランドでは、必要な産卵群を必ず残して、それを上回った分を漁獲枠として厳格に実施しているのです。
つまり、資源が減少して必要な産卵群(40万トン)を下回ると禁漁として資源回復を待つのです。
近年では、1994~98年(5年間)、2004~08年(5年間)が禁漁となりました。
これでは漁師さんが困ってしまうのではと思いませんか?
そんなことはなく、補助金など多方面にわたって漁師が潤うようになっているのです。
なんと、アイスランドでは漁師が儲かり過ぎるので税金を4倍にしたくらいです。(漁獲枠の使用税を4倍に)
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北太平洋漁業委員会(NPFC)に期待!
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日本では、TACで漁獲枠が決まっている量は、全水揚げ量の1%にも満たないのが現状です。
ただ、ルールがあっても難しいのが「海は繋がっている」っているってことです。
一国で頑張っても無理。
近隣諸国と協同で推し進めなくては意味があまりありません。
よって、今、サンマやサバの件で騒がれている北太平洋漁業委員会(NPFC)に期待したいです。
北太平洋漁業委員会(NPFC)についてはまた別の機会に取り上げたいと思います。
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さいごに・・・
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上記した、偽物(?!)でない本物のシシャモ(北海道産)を当店では取り扱っています。
高価ですが、ホンモノのシシャモです。
■「本ししゃも(北海道産)オス」はこちら・・・
■「本ししゃも(北海道産)メス」はこちら・・・