2019年7月3日
うなぎの蒲焼きといえば、古くから日本人が食べてきた食品で、古典落語の
演目としても取り上げられています。
古今亭志ん朝の落語「鰻の幇間(たいこ)」では、旦那に取り込もうとした
太鼓持ちが鰻屋に連れてってもらう話です。
ところでこのうなぎですが長らく食べてきたにも関わらず、生態がよく
分かっていません。
養殖されているうなぎは、天然のうなぎの稚魚を捕獲して育てています。
1尾0.2gの稚魚を200-300gまで育てているのです。
数年前よりこの稚魚の価格が急激に上昇しています。Kg単価が200万円を超える
値段だそうです。
稚魚の価格高騰にあわせて、国内の研究所がうなぎの完全養殖に成功したとの
ニュースがありましたが、未だ実用的ではないようです。
そもそもうなぎが正確にどこで産まれるかも分かっておらず、なぜ川を遡上
するのかも謎だそうです。
どうやら太平洋のど真ん中で生まれているらしいのですが、0.2gの稚魚が
海流に流されるだけで日本の川を登ってくるのです。神秘的ですね。
マグロの養殖も現時点では天然の稚魚をとらえて育てています。
うなぎもマグロも日本人が大好きな海産物ですが、完全養殖で生産されるのは
いつになるんでしょうね。
当店のウナギ各種