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格闘!?オマール海老(ロブスター)を解体してみる!

年々知名度アップのオマール海老(ロブスター)

こんにちは編集部のそういちろうです。

みなさん「ロブスター」って知っていますか?

近年、小洒落たお店で取り扱われるようになったので、ご存知の方も多い方と思います。

そう!あのザリガニの大きいヤツです!
…って、思うのは私だけ?

巷では「ロブスター」ですが、築地では「オマール海老」と呼ばれています。
こいつをみると、なぜか子供の頃に川でやっていた”ザリガニ釣り”を思い出してしまいます(^_^;)

学校から帰るとタコ糸とお父さんのおつまみのスルメイカを持って川へGO! 枝にタコ糸をつけて即製釣り竿のできあがり。 川の岩陰などに放り投げては、日が暮れるまで友人たちと一喜一憂していました!

そんな先入観があるので、私は食べるのをちょっと躊躇してしまうのですが、よくよく考えれば、ザリガニも「エビガニ」なんて呼ばれて、食用としてアメリカから移入してきたのですものね。エビやカニの仲間なんだから美味しいにきまっている!

実際、ちょっと小洒落たお店で出される料理は美味しそう!

▲半割りしてホワイトソースとチーズをのせてオーブンで焼いたテルミドール

▲オマール海老の殻と香味野菜から煮詰めて作ったアメリケーヌソースを使ったビスクスープ


下ごしらえで加熱すると宝石のようにキレイな赤色が

オマール海老は生で食べても美味しくないので、必ず加熱する必要があります。
加熱する方法は「茹でる」「蒸す」「焼く」の3通り。

「茹でる」場合は、お湯に入れて約10-15分程度。
「蒸す」場合は、蒸し器に入れて15-20分程度。
「焼く」場合は、半割にしてグリルで10-15分程度。

今回は、生きているカナダ産のオマール海老(600g)を使って、蒸してみました。 ハサミが開かないように輪ゴムでとめられていますが、元気に動いています。

▲おっかなびっくりテーブルに載せます


そのオマール海老を生きたまま蒸し器に!!

ごめんごめんと思って約15分。 蒸しあがったオマール海老は真っ赤っかになりました。

▲キレイなルビー色に茹で上がっています。

 

オマール海老(ロブスター)の解体ショー!

いよいよ解体スタートです。

まずは、この大きなハサミと足を胴体から切り離します。

▲大きなハサミを持って、捻るようにすると簡単にはずれました。

同様に足もまとめてはずします。

▲こちらも捻りながらやれば簡単にはずせます。

次に頭とテールを分けます。

▲これまた捻りながら引っ張ると簡単に分けられます。

 

頭にはミソ(コライユ)がたっぷりつまっており、濃厚なダシになるので、これはあとで使います!絶対に捨てちゃダメですよ!

▲たっぷりのミソ(コライユ)

 

身が多く詰まっているのは、テールとハサミ。
そのテールから身を取り出します。
まずは、キッチンバサミで胴体の横の部分に刃を入れ切ります。

▲胴体の両端をチョキチョキ

 

気持ちが良いほどきれいに身が取れました!

▲ズルリとむけます

 

お次はハサミ。
これまたキッチンバサミで切れ込みを入れて身を取り出します。

▲バツバツ切っていきましょう

 

残った殻まで堪能できるオマール海老(ロブスター)

予想以上に簡単に身がとれました!
カニのようにもっと格闘するかと思いましたが、部位一つ一つが大きいので、わりと簡単。

身がポロッと塊でとれると気分がいいです!


まずは身をそのままパクッと。

・・・美味しい!

ですが・・・
うーん、海老やカニとの違いを言葉で表すのは難しい・・・

あえて言えば、大味!?

これは、比べている海老やカニは日本のものだから繊細、オマール海老はカナダ産だから大味という先入観!?なのか。

なにはともあれ、身が大きいので食べごたえがあって美味しいです。
他の身はサラダと混ぜて食べました。

オマール海老は身だけではなく、残った頭など殻も大切!
濃厚なダシがとれます!

でも、今日は解体だけでお腹いっぱいなので、残った殻は全部ビニール袋に入れて冷凍します。

後日、アメリケーヌソースに挑戦します!

なかなかスーパーで売っているものではないのですが、ちょっと凝った手料理を作りたいという時に挑戦してみてはいかがですか?

by
築地の仲卸にて修行後に独立起業。家族や両親に食べさせたいと思える食材だけを扱うことがモットー。現在は4児の父として子どもたちに振り回されています。