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移転中の築地と豊洲に行ってきた(後編)

今回は以前に引き続き、移転中の豊洲市場を紹介していきます。

 

移転中の築地と豊洲に行ってきた(前編)

移転中の築地と豊洲に行ってきた(前編)

 

築地市場から、まだ規制のある環状2号線を使って、豊洲市場へと向かいます。
この日は入場登録証がないと入れませんでした。

 

真新しい道路にコーンが立っていて、できたてホヤホヤ感を醸し出しています。

 

こちらはオリンピック関係の建物を建築中とのこと。
おそらく選手村になるのではないかという話。
村にマンションとはこれいかに。

 

青い空が眩しい。眼前に広がる建物が豊洲市場です。

 

豊洲市場は以下のような建物がいくつかのブロックに分かれて建っています。
魚や野菜で別になっているので、お互いの”ついで買い”はしにくくなっています。

 

築地の守り神、波除神社もしっかり移転されていました。

 

いよいよ中に入っていきます。
既にターレで荷物や人を運搬している人たちがいます。

 

こちらは搬入用のエレベーターです。
この日はまだ稼働していませんでした。

 

物販ブースにはこのような見取り図があります。
こちらに生鮮以外の店舗が入っています。

 

まだまだ準備中のため閑散としています。
「俺はコンクリだぞ!」と言わんばかりのコンクリート感。

 

漬物の老舗、吉岡屋さんも豊洲場内へ。

寄せ物の老舗、高砂屋さんも豊洲に移転です。
でも、悲しいことに寄せものは豊洲ではやらないそうです。
残念。

 

トイレは謎のハイテク仕様。

 

青いラインに手をかざすとドアが開きます。
でも、内側からは普通に自動ドアです。
入るときだけ、手をかざすスタイル。
謎です。

 

作られたばかりということもあり、トイレはめちゃくちゃキレイですね。

 

豊洲の2Fには見学ギャラリーという場所があります。
通路の一角に様々な展示がありました。

こちらは季節の魚と魚編の漢字を紹介するパネル。

 

豊洲市場の全体を紹介するパネル。

 

築地市場の様子描いた特大パネル(ターレ付き)

 

特大パネルはこの2点のみです。

これは豊洲市場の模型ですね。

以上で、見学ギャラリーの展示は終わりです。
え?これだけ!?と思うかもしれませんが、これ以上は何もありません。

 

続いて、飲食ブースに行ってみましょう。
こちらは黒を基調とした、シックな作りになっています。

この日は飲食店舗もまだ移転準備ばかりでした。
と、ここで中国系と思われる観光客に「寿司屋はどこだ?」と聞かれましたw

この日の豊洲市場は関係者以外立ち入り禁止で、観光客はいないはずなんですが。
彼らの情報の速さ、行動力、すごいですね。
場内には警備員もあちらこちらにいて、なかなかにしっかりとした警備をされていたようです。

さあ、いよいよ本丸、仲卸ブースを見ていきましょう!
仲卸ブースは昔の築地さながら、「イロハ+数字」で区分けされています。
「手前」と「奥」という表記がありますが、どっちが手前でどっちが奥なのか、横にかかれてもわかりませんね。

 

多くの店舗が什器の搬入や商品の整理、開店準備を行っていました。

 

 

ちなみに、1枠どのらいのスペースかというと、このくらいの大きさです。

 

人が立つとこんな感じで作業することになります。
作業しにくいだろうと想像がつきます。

 

店舗によっては、店舗上部を事務所や荷物置き場に使っているとのこと。
この辺は築地と変わりませんね。
以前取材させていただいた、マグロの大宗さんは荷物用昇降機を導入していました。
築地よりも天井が高いため、荷降ろしが大変だそうです。

 

場内を走り回るターレ。

 

セリ場と仲卸の店舗道路を隔てているため、このような専用の地下通路を使って行き来します。

 

ニュースでも取り上げられたターレ用の坂。

さて、お次の見どころはプロムナードと呼ばれる通路です。
オシャンティな模様が描かれています。

 

プロムナードからは屋上の緑化広場に行くことができます。
みてください、この誰にも荒らされていないフッサフサの芝生。
そのうち立入禁止になりそうなくらい見事な芝生です。
そして、緑化広場と銘打っていますが、ベンチの一つもありません。
ここでは寝転がるのが正解のようです。

 

最後は、引越し中の豊洲市場の交通模様で締めくくりたいと思います。
道路の脇に車がぎっしり。入り口はT字路になっており、入るも出るも一苦労な様子でした。

 

いかがでしたでしょうか。
既に営業が始まっている豊洲市場ですが、現場ではこれまでとは違う使い勝手に多少の混乱も生まれているようです。

一通り見てきた感想としては、「いったい誰のための施設なのか」が中途半端な形で作られているように感じられました。

見学ギャラリーやプロムナードや屋上の緑化広場などは、観光客を対象とした設備かと思いますが、”見どころ”として集客できるようなコンテンツであるとは思えません。

飲食施設も数が以前よりも少なくなり、施設の一画に小奇麗にまとまっています。
以前のような風情もないため、これまでと同じような集客が見込めるかというと、難しいのではないかと予想しています。

その他、渋滞の発生する出入り口、事故の多発するターレ用の坂、道路を挟んで行き来しなければならないセリ場、魚と隔離された野菜用卸市場、どれも利用する卸業者の利便性を阻害する作りになってしまっています。

様々な人々の思惑が入り組んでできたこの施設。
これからいったいどのような変化を見せていくのか。
今後も動向にも注目していきたいと思います。

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編集者/クリエイティブディレクター。アナログゲームとブリの照り焼きを愛する元農家。お米は土鍋で炊く派です。