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魚の知恵袋「金目鯛という魚」

煮付けやお刺身、しゃぶしゃぶなどでも食べられる万能な魚、金目鯛。

結婚式でだされるフランス料理でも、魚料理のメインとして使用されています。

冬に旬をむかえる魚ですから、ちり鍋にも最適です。

身質はタンパク質と脂質が多く、意外と水分が少ないです。

小さい頃は水深100-250mあたりに生息していますが、大きくなると水深800mの複雑な海底地形に潜んでいます。

築地には静岡下田からの入荷が多く、ついで高知県や神奈川の三崎からやってきます。

下田での水揚げの場合、漁場は八丈島などの伊豆諸島近辺となります。一度の操業で1週間程度、漁にでているそうです。

海底にいるために、少ない光をとらえるために大きな目をしていて、光をあてると目が金色に光ります。

金目鯛という名前の由来ですね。

ミネラル類はカリウム・カルシウム・リン・マグネシウム・鉄類を含有し、ビタミンは、A、D、Eを含みます。

高血圧や高脂肪の予防や認知症を低減するIPAやDHAなどの不飽和脂肪酸を多量に含んでいます。

こう書き出すと、なんて栄養豊富な魚なんでしょうね。聞いただけで健康になりそうです。

先日、健康診断で血中脂質にD判定がついてしまった私にちょうどよいお魚です。

健康診断でD判定なので、後日問診が必要とのことで行ってまいりました。

先生「血中脂質が多いですね、このままですと成人病のリスクがありますね。

お肉が好きですか?肉を食べすぎると数値があがりますよ。」

私「いえ、そんなに・・・。人並みくらいでしょうか、食べてるの。」

先生「そうですか、お仕事は何をされてますか?」

私「・・・。アノ、魚屋ですケド・・」

先生、私「・・・」

先生「とにかく、食生活を改善して来年の1月に再検査しましょう」

ということで、店主が率先して金目鯛を食べたいと思います。

 

築地魚群では3種類の金目鯛を販売しています。寒い12月をむかえ、金目鯛が美味しい旬をむかえています。

■金目鯛1-1.5kg

■金目鯛1.5-2kg

■地金目鯛1-1.3Kg

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編集者/クリエイティブディレクター。アナログゲームとブリの照り焼きを愛する元農家。お米は土鍋で炊く派です。